— GROWTH · 自分を育てる本棚 —
自分にしかできないことの見つけ方
Find Your Path
In a word
「誰にでもできることを、誰もやらないところまでやり続ける」
その差こそが「自分にしかできないこと」になる。
まず考えてみよう
剣道部に入ったばかりの1年生で、最初から「自分にしかできない技を見せて」と言われたら、どうする?
当然、困るよね。どんな達人だって、最初は「誰でもできること」から始まる。 素振り、礼儀作法、道具の手入れ……全部、教われば誰でもできることです。
でも、ここで差が生まれる
10人が同じように素振りをしても、10人とも仕上がりが違う。 誰でもできることこそ、誰がやったか一番はっきり分かるんです。
一流の剣士は、こう考えます。
「素振りや礼法など、誰でもできることを、誰にもできないレベルまでやりきる人がいる。
その差のことを『その人にしかできないこと』と呼ぶ」
具体的には?
「この型はこの順で、こう体重をかけて……」という基本は、教われば誰でもできる。 でも、教わった動きを、体が自然に動くまで染み込ませる人が出てくる。 そこで生まれた差が「自分にしか出せない剣」になります。
個性ってなんだろう?
よく「個性を出したい」「オリジナルを見つけたい」と思うとき、 誰もやっていないことを探そうとしがちです。
でも、実はそうじゃない。それでは見つからないんです。
友達が歩いているのを後ろから見て、誰だか分かるよね? 歩くなんて誰でもできるのに、みんな歩き方が違う。それが個性。
個性とは、他の人と全く同じことをしようとしているのに、どうしても出てくるもののことを言う。
流れで整理すると
一流の人というのは、他の人と同じ、教われば誰でもできることを続けていく中で、 常にその人にしかできないレベルまでやり続ける人のことを言います。
- step 1:誰でもできることから始める(素振り・礼儀・道具の手入れ)
- step 2:誰にもできないレベルまでやり続ける(体に染み込むまで繰り返す)
- step 3:自分にしかできないものが生まれる(それが「個性」「自分の剣」)
学びのポイント
- 「自分にしかできないこと」は、最初から探しても見つからない
- 誰でもできる基本を、誰にもできないレベルまで続けた先に生まれる
- 個性は「作るもの」ではなく「自然ににじみ出るもの」
- 歩き方のように、続けた人だけが持つ「その人らしさ」がある
今日からできること
- 今、自分が続けていることを1つ思い浮かべる
- 「これをもっと深くやったら、自分らしさが出るかな?」と考えてみる
- 誰でもできる基本を、ひとつだけでも丁寧にやってみる